【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第5章 つかの間の時間… 「✨L甘夢✨」
捜査員が外で話している時のL側。
Kaori『L、大丈夫?』
心配そうな顔で、恋人であるKaoriが、私を見る。
L『はい、Kaoriが側に居てくれるので、私は大丈夫です。』
とLが微(かす)かに微笑んで、わたしに言った。でも、本当は、落ち込んでいる事に、わたしは気付いている…。無理もない…。わたしだって、先ほどの捜査員達が話していた内容を思い出すと。
どうしたって落ち込む…。だってLは自分のせいで、FBI捜査官が殺された事を、今でも後悔している事を、わたしは知っている。
あの時…。わたしの言葉を聞いて、確かに笑顔を向けてくれた。でも、ふとした瞬間に、あの時の事を思い出して、やはり悲しい顔をしているのを、わたしは知っている。
Kaori『L…。わたしの前では、無理しないでいいんだよ?』
そう言ったわたしを見て、Lが少し驚いた顔をして、わたしを見た。
Kaori『わたし、気付いてたよ。FBIが殺されたあの時…。Lは後悔しない為に、これから先の事を考えるって笑って言ってくれたけど…。
その後も、たまにあの時の事を思い出して、後悔してるの…わたし知ってるよ。』
私はしばらく黙ってKaoriの話を聞いていた。そしてそう話していたKaoriが言葉を切った後。私は観念して、Kaoriに話す。
L『やはり、Kaoriには、敵(なか)いませんね。確かに私はまだ、FBIの出来事を引きずっています…。』
もう、ここまできたら、全部を話さないと、彼女を悲しませるだけだ。私は覚悟を決めてKaoriに話す。
L『Kaoriと話した後。確かに前向きに考えられるようになったのも事実なんです。それは嘘偽(うそいつわ)りなく本心です…。
ただ、思い出すと、どうしても考えてしまうんです。あの時、キラの思惑に嵌(は)まらず、冷静に対応出来ていれば、彼らを助けられたはずだと…。それに私は負けず嫌いなので…。』
そうLが言った。
L『だから、先ほどキラ対策室のメンバーの話を聞いていた時、悔しくなりました。でもいつまでも引きずっていては、これからの捜査に支障をきたす事も分かっています…。』