【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第42章 ビデオメッセージと主人公が見る夢…。
L「キラではない場合…。一番確率が高いのは、キラ崇拝者…。もしくは、キラを装(よそお)った者…。しかし、その場合、前もって死を予告している事は、どう考える…。
そんな事、普通の人間であれば無理だろう…。だが…。Kaoriのような、特殊なケースを考えれば、あり得ない事では無い…。
しかし、もしそうだとしても、こんな詳細に、死亡日時が予告出来るとは、とても思えない…。だとしたら、やはりキラ以外には考えられない…。」
Lはそう考えつつも、テレビからは目を反らさず、流れている映像を観ていた。
司会者『そしてキラは、今日の午後5時59分ちょうどから、この2本目のビデオを、放映するよう指示しているのです。我々もまだ、見ておりません。
ですが、テレビを御覧(ごらん)の皆様に、自分がキラだと証明する予告殺人、および世界中の人々に向けての、メッセージが入っているとの事です。』
そして、その番組の、司会者の話しを聞いた、キラ捜査本部の捜査員達が、それぞれ半信半疑で言う。
宇生田『また、ヤラセじゃないのか?…』
松田『まさか…。いくらなんでも、こんな悪質なヤラセは…。』
司会者『では5時59分になるので、ビデオを流します。御覧ください。』
そして司会者が、スタッフに渡されたビデオテープを再生する。それと同時に音声が流れ出す。
キラ【私は、キラです】
その再生された映像を観ながら、Lは、注意深くそのビデオの分析を始める。
L「………。………。機械で作った荒れた音声に、手書きの文字…。そして、明らかにそれを、ホームビデオで撮っているだけの映像…。私がテレビで、Lと名乗った時と同じ書体…。
対抗意識か? それとも、それしか思いつかなかったのか? ………。どちらにしろ、幼稚過ぎる…。わざとか? ………。」
キラ【このビデオが、4月18日午後5時59分ちょうどに流されていれば、今は午後5時59分・38・39・40秒…。
チャンネルを、太陽テレビに替(か)えてください。メインキャスターの、日比間数彦(ひびまかずひこ)氏が、6時ちょうどに、心臓麻痺で死にます。】
そのメッセージを、Lと一緒に観て、聞いていた捜査員達が、それぞれ呟く。
宇生田『お…おい。』
松田『まさか…。』