【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第32章 月の推理力。📓
流河『私がLだと名乗り出た事から、何か、わかりますか?』
月『ん…。そうだな…。僕の手腕に期待している事…。とキラの可能性のある者に、Lが名乗り出ても、殺されないと考えた事…。
あるいは、名乗り出ても、殺されない工夫をしてある…。そうすると、現在の報道では、キラが殺しに必要なのは、顔とされているが、顔以外に、何か必要なのかもしれない…。
だとすれば、顔以外に必要なのは名前。それに、Lなら、常に偽名を使うだろうけど。わざわざ日本人のほとんどが、顔も名前も知っている、流河早樹(りゅうがひでき)と名乗った事から、十分推測できる。』
流河『正解です。』
月『ずいぶん簡単に「正解」って言うんだな。』
流河『私に、正解を隠す必要があると思いますか?』
そう答えたLに、月は視線をLに向ける。そして、月はLに言う。
月『そして、流河が、本物のLである可能性は、極めて低い。』
流河『それは? 何故?』
月『もし、僕がLなら、キラかも知れない者には、自分ではなく、誰かに名乗らせるだけで十分だと考える。そして、本物のLは。今も、そしてこれからも、陰で捜査の指揮を執(と)る存在であるべきだ。』
そう説明した月に、今度はLが自分の思った事を言う。
流河『なるほど…。確かにLと名乗った者には、危険が伴(ともな)うし、今まで姿を現さなかった意味もなくなる…。そして、本物のLが出てくるのは、馬鹿げている…。』
そう言って、他人事の様に話すLから、少し視線を反らし、月は心の中でぼやいた。
月「……感心している様に見えるが…。実際は、そんな事思ってない…。嘘だろ?…。」
心の中では、そう言い、実際に口では、こう言う。
月『でも僕は、結構、流河が本物なんじゃないかと思っているんだよ。』
流河『と言うと?』
月『Lに対して、たぶん普通の人は、もっと高年齢な探偵とか、刑事風の人物をイメージするだろう。流河は、代役にしては、あまりにも嘘っぽい。それは、本物だから…。』