【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第31章 それぞれの思い…。
そして、そんな上司に、少しうつむきながら、総一郎が言う。
夜神『……失礼します……。』
そう言って、少しよろけながら、北村に背を向け、次長室から、出て行こうとドアの方に移動する。そんな総一郎に、今まで黙っていた北村が、声をかけた。
北村『……夜神……。』
その声に、総一郎が答える。
夜神『はい……。』
そして、北村が総一郎に聞いた。
北村『Lは、どうなんだ? 信用できるのか?』
夜神『………我々よりは、有能だと思います。そして、信用もできます。今も、命を懸けて自(みずか)ら動いています。』
そう話した後、総一郎は、今度こそ、次長室から出て行った。そして、警察でそんなやり取りがされている頃。Lと月は喫茶店に入り、二人で話していた。
月『この喫茶店は僕のお気に入りでね。奥の席に座れば、人に会話を聞かれる心配はない。』
そう説明した月に、Lが言う。
流河『良い場所を、教えて頂きました。』
そう話したLの座り方を見て、月が付け加える。
月『ここなら、その座り方も、そんなに気にする事もないしね。はは。』
そう言った月に、Lは親指を口に当てながら、理由を説明する。
L『ああ…。私は、この座り方でないと駄目なんです。一般的な座り方をすると、推理力は40%減です。で…夜神君が私に頼みたい事って?』
そう聞いてきたLに、月が返す。
月『ああ、それは、僕がキラじゃないとわかってからでいいよ。流河の方から、好きに話してくれて構わない。』
流河『……じゃあ……。失礼だとは思いますが、夜神君の推理力を、テストしてみていいでしょうか?』
月『ああ、いいよ。面白そうだ。』
そう言って、月は少し笑みを浮かべながら、答えた。
そして、口ではそう言いながら、頭では、別の事を考る。
月「推理力のテストと言っておいて、実際は[僕がキラしか知り得ない事を、言わないかテスト]か…。
口走るのを恐れて、ろくに話さなければ、それもまたキラ…か?しかし、ここでは後々の為、ある程度の推理力は、見せておく必要がある…。」