【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第3章 疑い…。
Lは親指の爪を噛(か)みながら、やはり…と呟(つぶや)いた。
L『Kaori。彼は夜神総一郎さんの息子さんで、私が今一番キラではないかと疑っている人物です。その彼と南空ナオミが話していた…。…と言う事は…。』
しばらく考えていたLが、ハッとした顔をして、急いでワタリさんに指示を出す。
L『ワタリ。急いで南空ナオミの連絡先を調べて、私に繋(つな)いでくれ!』
ワタリ『分かりました。』
そう言って、ワタリさんがすぐにナオミさんの連絡先を調べて、Lに繋(つな)いだ。
その頃、南空ナオミは、自分なりに調べた事と、キラ事件をふまえて、考えを整理していた。そして、考えを整理していた時、いきなり電話が鳴り出した。
そしてディスプレイを見て、どこからなのか確認をする。しかし、ディスプレイに出た文字には、非通知と出ていた。
ナオミは最初出るかどうか迷ったが、出る事にした。ナオミは、細心の注意を払いながら、警戒しつつ、電話に出る。
南空『はい、もしもし…。』
そしてその電話越しの声に一瞬、息を飲んだ…。
L『南空ナオミさん…。お久しぶりです…。Lです…。』
ナオミは驚いて一瞬電話を落としそうになったが、もう一度、しっかりと電話を持ちなおした。そして、話し出す。
南空『L!? 何故(なぜ)貴方から連絡が?』
私は、Lにどうして自分に連絡して来たのか聞く。そして、Lが私に理由を説明した。
実は今、自分には恋人が居て、その彼女が、私がレイの仇(かたき)を取る為に、キラ事件を調べていた事。そして、その情報を捜査本部の人間に話そうとしている事。そして、警視庁の受付の所で、一人の青年と出会う事を説明したと言う。
ナオミは、最初、Lのその説明を訝(いぶか)しんでいたが、あの現実的なLが言う事なら、信じるしかないと判断する。
南空『そうでしたか…。本来なら、信じるのは難しいですが、実際のキラ事件に関しても、不可解な事もあるので、信じます。
でも、それだけではないのでしょう? Lである、貴方本人が、連絡をしてくると言う事は、他にも理由があるはず…。違いますか?』