第1章 また転生だとよ。
[ピィィ!!!]
庭の方から聞こえた高い鳴き声。
これはナオだ。
「ナオもいた。パトロールお疲れ様です」
そう言って撫でれば気持ち良さそうに目を細める。
可愛い←
「「ただいまぁ」」
呑気に間延びするような声。
「お帰りなさい…どうだった?」
「ん?何事もなかったぞ?」
「うんうん、きっと私たちが怖くてどっかにいっちゃたのね」
お、おう。
まぁ、今みたいな殺気を直に当てられたらたまったもんじゃないよな。
謎の生物、御愁傷様です←
「さて、ご飯にしましょうかね!」
「そうだな!」
そう言っていつも通りに夕飯の準備をしだす両親。
この両親の秘密は私はまだ知らない。
話してくれるのかも分からないけど…
この平和な生活が続いてくれると私は信じてる。