第25章 ルカ編
色々飛ばして一週間後(その後特に何もなかった)
「夏葉、貴女も飲みなさいよぉぉー」
「飲んでるよぉぉぉっ」
「うぃー、エドガーも飲みなさいよぉっ!?」
「あはは…どうも」
「ルカも飲もうよー!」
「夏葉の誘いなら、少し飲もうかな」
ルカが少しだけ呆れながらも、私からジョッキを受けとる。
「ちょ、夏葉貴女未成年じゃないの!?」
エミリーの大きな声が、ぼんやりと聞こえる。
「細かい事は気にしらいのー!」
「呂律も回ってないじゃない!もう飲むのはよしなさい!」
「やらぁぁー!!」
デミに抱きつく。
「んもうっ!この子に飲ませてるのは度数2%の甘酒よ!ほら、エミリーもこの子と同じのでも飲んでなさい!」
甘酒っていうんだ、これ。甘くて美味しい。
「度数が入ってる時点でアウトなの!」
「まぁまぁ、ダイアーさん。これでも、昔よりはマシなんだよ」
「はぁ?」
「ここに来るずっと前、まだ僕と夏葉が荘園の外でよく会っていたとき。
その時は未成年なのにも関わらず当たり前のように居酒屋に入って当たり前のように度数が5%くらいのお酒を飲んでたんだから。
しかも、ザルだからなかなか酔わないし。つまり、その甘酒は度数が20%以上の可能性が高いよ」
「ちょ、もうー!!!夏葉、ぺっしなさいぺっ!!」
「えぇー、やらー……ルカぁーぎゅー」
「ぎゅーぅ。夏葉、体調大丈夫?」
「体ポカポカぁー!」
「酔ってるな……ほら、もう寝よう」
「まだルカと一緒にいたい…やだ……」
「……っ、じゃあ、僕も一緒に寝てあげるから。それなら良いんでしょ?」
「うん!」