第25章 ルカ編
二人でキャイキャイ騒ぎながら庭へと向かう。
ルカの持ってきた袋の中に、本当にジップロックに入った鮭が入っていたから驚いた。
「僕、将来鮭になる」
「う、うん…頑張れ…?」
急にワケわからんことを言い出すルカに何となく答え、庭へダイブする。
「わーい、庭だー!!」
「なんか、花の良い匂いがいっぱいする…眠くなってくるね」
「そう?まあいいや!そこ座ってて!準備する!」
湯を沸かしたポットからお湯を注ぎ、色々やってお茶を作る。
「そして、これお菓子」
「僕のお菓子もだす!」
「うん、ありがとう!この鮭って食べて良いの?」
「沢山食べて良いよ!いっぱいあるから!」
いっぱいあるのか。
なんであるんだ。
「ありがとう。じゃあ、頂きます」
私は、何かを捨てると同時に、庭で鮭を食べるという貴重な体験をしたのだった。
END←(嘘です)