第25章 ルカ編
「あれ、もう夜?お昼食べたっけ?」
「昼食べてないな…ごめん、気づかなくて」
二人目があって、笑う。
結局、二人とも熱中しすぎると周りが見えなくなるという事は分かった。
「ご飯食べに行こっか~」
「そうだね」
「「……」」
うん、喋る事が無い。無さすぎる。
「夏葉」
「んっ!?」
「え、どしたの?」
いや、いきなり話しかけられたからビックリしただけでございます。
「なんでもない」
「そう?」
また無言になる。
え、何かは知らないけど私に何か言おうとしてたんじゃないの!?
「なに言おうとしてたの?」
「……今言うことではないかな。あ、そうだ。お茶会行ける?眠かったりしない?」
「眠気が限界を越えたらルカの膝枕で寝るから大丈夫」
「~~、夏葉は、本当に……」
呆れるような、愛おしむような、よく分からない目で見られる。
最近のルカは、なんだか様子がおかしい気がする。
「ルカ」
「ん?なに?」
微笑まれる。
だめだ、私はどうもルカのこの顔に弱い。
「別に……」