第5章 試合後
「みんな……四逃げのチャンス逃しちゃってごめん…」
「いいえ!夏葉はよくやったわよ!私たちも、まさかあそこで興奮を使うとは思わなかったもの。」
「夏葉は、頑張ってくれたの!エマたちは、何も出来なくてごめんね。次一緒になったときはもっとがんばるの!だから、その時はまたよろしくなの!」
「うん……っ!二人とも、ありがとう!これからも友達でいてねー!!!」
私が感動で号泣しながらそう言うと、二人ももらい泣きなのかは分からないけど、泣きながら「もちろんなのぉぉ!。」「もちろんよ夏葉ーーー!!!」と抱きついてきた。ああ、友達がいるって幸せだなぁ。などと考えた今日この頃。
「よぉ夏葉!試合では大活躍だったみてぇだな!イライから聞いたぜ!」
「おお、ナワーブ!そうなんだよ!今日は調子がよくってさぁ!三台分もチェイスしたんだぜ!凄いだろー!まぁ、最後興奮で死んだんだけどな。」
「はは…最後についてはドンマイとしか言えねぇけど…三台分はすげぇな!見習いたいもんだぜ!」
「へっへーん!」
他愛もない会話だと思っていたが、ナワーブが急に「俺の部屋で話したいことがあンだけど…今からいいか?」と聞いてきた。私は別にこれから夜まで用事は無かったので、頷いてナワーブの部屋に行った。