第21章 ジョゼフ編 (新)
「…っ、はぁぁ!?」
ジョゼフは真剣な表情で私の顔を見ている。
「だってジョゼフ、私の事ずっと吊らないで苦しめたじゃん!」
「苦しませたのはごめん。でも、普段は君に逃げられるからああでもしないと君の顔を見ることが出来ないんだよ」
「私なんてつまらない奴なのに、どこがいいの?」
「全部だよ」
「全部ってなに!!」
「みんなに優しいところも、仲間想いな所も、可愛いところも、声も、毎日皆のご飯の献立を考える係なのに意外と料理出来ないところも!」
ジョゼフは一拍置いてから、また私に向き直って言った。
「……夏葉、好きです。僕と付き合って下さい。」
「無理!だって、ジョゼフはハンターで私はサバイバーだよ!?付き合うなんて無理だよ!」
「…想いさえあれば、身分なんて関係ないんだよ。イライとハスターが付き合っているのと同じ。」
「え、え?イライ君とハスターさんが付き合って……?」
「想いさえあれば、ハンターとサバイバー…たとえゲイでも付き合えるものなんだよ。だから、じゃないけどさ。僕と、付き合ってほしい」
ジョゼフと付き合う?それ、絶対女子たちに何か言われるやつだよね。
「ねぇ、だめ?」