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曇った空の恋の話【第5人格】

第21章 ジョゼフ編 (新)


私だけがジョゼフにいじられているこの状況が堪らなく嫌で、ジョゼフからスプーンを奪い取ってジョゼフの口元に持っていった。

「口開けて。」

「……っ」

ジョゼフが顔を真っ赤にしながら食べる。人にやっておいてなんだその反応は。

不覚にも可愛いなどと思ってしまった自分を脳内で殺す。

「…………好き…」

とんでもない言葉を呟いたよね、今。

ジョゼフが私の方に視線を向けてきたと思ったら、今度は急にキスをされる。

「っ!?」

「ねぇ夏葉、好き。」
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