第4章 試合
私がチェイスしている間に仲間たちが順調に解読を進めてくれていたので、残りは新規の一台だけとなった。
何度か写真を撮られて、鏡世界の自分を吊られそうになったが、ダウンして治療の時間をとらせたくない、と自分も鏡世界に入って自分を風船救助しまくった。チェイスのおかげでたまった猟銃の玉で、ジョゼフを打った。まぁ、ここでの猟銃はもはや殺傷能力を失っているけどね。
猟銃を一回命中させると、ハンターは1~2秒スタンする。まぁ、呪術師と同じ感じだ。けれど、私の場合は呪術師とは違って狙いを定めないと当たらない。そして、一つの玉が溜まるまでに約二秒だ。ここはボンボン辺りと一緒だろう。一度にストック出来る玉の数は10弾。クールタイムは一秒。まぁ、ここだけしか聞かないとかなりのぶっ壊れだと思うだろう。違うんだ……。
逃げながら猟銃を打つからなかなか当たらない上に、猟銃はもともと静かに狙いを定めて打つものだから、自分も相手も動いている状況で当てるということが難しいのだ。勿論空軍の信号銃のようにスタン時間は長くないし、自動的に玉がハンターを追う事もない。
正直、この役職は憂鬱だ。解読極端に遅いし、自分のアイテムは使いこなすまでには時間がかかるし。
窓と板に関してはオフェンス並みに早いし、足も普通のサバイバーより2%早いし、心音の範囲に入ると二秒間だけハンター見えるようになる。とはいえ、だ。
このゲームは解読命だろう!?
ロボットと解読しようと思い立って箱を開けた事がある。運よくロボットが出てきた。けど。
銃持ってるから他のアイテム所持出来ねえんだよクソがぁぁ!!
「生まれ変わったら普通の人生歩んでやるぅぅぅ!!!」
わたしはそう叫びながら無我夢中に走り続けた。