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曇った空の恋の話【第5人格】

第19章 ノートン君との恋のお話


「ねぇ、ウィリアム」

ハンバーグを美味しそうに頬張るウィリアムを呼ぶ。ウィリアムは間抜けそうな顔で「なんだ?」と言った。

「ウィリアムはノートンさんと仲良いよね?ノートンさんが私のことどう思ってるかとか知らない…?」

「んー…俺の前で夏葉の話をしたことがないからわかんねーけど……夏葉とノートンの普段の会話を聞いてるかぎり嫌われてそうだよな」

「うぅぅ…そうだよねぇ…(泣)」

「あー!ウィリアムが夏葉を泣かせてるー!!」

「あらぁ?ウィリアム、あなた…心の準備はできてる?」

トレイシーとフィオナが来た。そうだ、トレイシーはともかく、フィオナに聞けばノートンさんから好かれる方法が分かるんじゃない!?

「ねぇ、フィオナ!」

丁度ウィリアムをしばこうと、ウィリアムの胸ぐらを掴んでいるフィオナを呼ぶ。

なんか、ウィリアムが私を泣かせたって勘違いされてるみたいだな。ウィリアム、ごめん。

「夏葉、どうしたの?フィオナおねぇさんになんでもいいなさい?」

そう言って胸に押し付けられる。息が出来ねぇ!!!

手をじたばたと動かしてやっとおっぱいから解放される。男なら天国だろうけど、私は失礼なことと存じて言うと、フィオナのおっぱいよりノートンさんのおっぱい(?)にしゃぶりつきたい。

「あぁぁ、そうそう。フィオナ、私絶対にノートンさんに嫌われてると思うの!」

「えぇ、みんな知ってるわよ。」

フィオナのその一言で私は一発KOした。みんなが知ってるて事は、みんなの目に私はノートンさんに嫌われていると写っているのだ。

「ねぇフィオナ。私、ノートンさんに好かれたいの!どうすれば好きになって貰えると思う?」

フィオナは大きなため息をついた。
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