第14章 イライと一緒END
「わ、私なんて、イライも嫌だよね。」
ショックで涙がボロボロと出てくる。するとイライは、焦ったように、困ったように言った。
「あっあの、違うんだ。フったわけじゃなくて。」
イライがなだめるかのように優しいきすをする。
「……夏葉からは、告白されたくなかった。自分から言いたかった。さっきのごめんは、言わせてごめんってこと。分かりにくくてごめん……。」
「なんか、イライ謝ってばっか。謝るようなこともしてないのに。」
「言われてみれば、謝ってばかりだね。……夏葉、愛しているよ。今度こそ離れて行かないから、また、一緒にいてくれないかな?」
いきなり告白されたから、一瞬だけ呼吸が止まった。
「ちょっ…いきなりすぎる………」
私は、イライに抱きついて、勿論だよ。と言った。
私は窓の方を見た。
空は相変わらず、不機嫌そうな曇り空だった。
イライ編END