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曇った空の恋の話【第5人格】

第11章 まさかの展開(2)


 結局、あの戦争は決着をつけないまま幕を閉じた。あの時、エマが止めてくれたのだ。方法が方法だが。
エマ「みんなうるさいの!!なにしてるの!?」
イライ「夏葉への、愛の戦争だよ。」
エマ「は?お前ら、エマの夏葉に手ェ出したらどうなるか分かってんだろうなぁ?」
 エマにたいする恐怖で、この戦争は平和的な終わりを告げたのだ。決着云々ではなく、もはや横取りだな。
「夏葉、お疲れ様なの。良ければ、今日私の庭でフィオナとウィラとヘレナも誘ってお茶会しない?」
 私はエマから出された提案に、「いいね!やろうやろう!」と返した。本当は、エマたちが飲んでいる紅茶はあまり好みじゃないが、助けてくれたエマからの提案だ。断れるはずがない。
「わぁっ!決まりなの!今日のお昼に、ご飯を食べたらお庭に集合なの!みんな喜ぶと思う!」
 私がお茶会に行くと行っただけでこんなに嬉しそうにしてくれるエマを見て、私は微笑ましくなった。そして、またしみじみと「友達っていいなあ。」などと呟いていた。
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