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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第73章 年越し


今日も診察終わりで善逸は光希の病室に行く。


「光希ー?入っていい?」


声をかけるが、返事がない。
戸が開いていたので中を覗くと、光希は部屋に居なかった。

机の上には沢山の本が置かれていた。
宇髄が本部から持ってきたのだろう。


………え、あいつ、まだ勉強すんのか?


不思議に思って善逸が本を手に取る。
ぱらぱらとめくると、どうやらこれらは兵法書ではなく物語本のようだった。

何冊か開いてみて、比較的簡単そうなものを手に取って、椅子に座って読み始める。

読み始めたのは『西遊記』だった。
難しい部分は読み飛ばしながら読んでいく。
漢詞が出てくると途端にわからなくなるが、久々に本を読むと、なんだか心が落ち着く気がした。


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