第65章 行かなきゃ
玄弥から助言を受け、反復動作を知った炭治郎。
善逸も、絶望的に下手くそな解説ではあったが、炭治郎から反復動作を聞いて理解をした。伊之助と三人で岩を押し続ける毎日だった。
しかし、岩はピクリとも動かない。
もうこれ地面に固定されてるんだと思う、などと光希への手紙に書くくらいに諦めモード全開だ。
そんな中、ついに炭治郎が大岩を動かした。
それを見ていた善逸は「バケモノオオ」と叫び恐れおののく。
伊之助も負けじと奮起して岩を動かす。
二人が揃って先へ進んでしまい、善逸はガタガタと震える。
……まじかよっ!あと俺だけじゃん、最悪…!
そう思って木の裏に隠れて涙を流していると、チュン太郎が手紙を持って現れた。
なにやら焦っている。
「え。何?手紙…?」
光希からかな、と思ってのんきに手紙を開くと、そこにはあまりにも悲しいことが書かれていた―――……