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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第62章 最後の夜


注意⚠微裏です!ご注意ください!

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「うまっ!」
「へへへ」

「凄い!ありがと、善逸」
「どういたしまして」
「本当に器用。上手だなぁ」
「うまく切れて良かった」

光希は切られた髪を集めて掃除をする。


「善逸にね、切って欲しかったの」


「……光栄だな」
「目の前が明るくなった」
「うん」
「ありがとう」
「いえいえ」

善逸は光希の手を引いて布団へ連れて行く。


「……さっきの本気だったの?」
「俺はお前に対してはいつも本気。全力。全身全霊」

善逸は光希を布団に押し倒した。


「目の前明るくなって見やすくなったでしょ?格好いい俺を間近で見たいかなって」
「義勇さん来ちゃったらどうするの」
「来る前に終わるよう、巻いていくぞ」

帯に手をかける善逸に光希は苦笑いをする。


「……駄目?」
「駄目じゃないよ」
「煽ったのは光希だからね」
「はい、自覚あります」


善逸は光希を優しく抱いた。
光希の身体を気遣いつつ、時間をかけないように情交をし、彼女のお腹の上に己の精を放つ。

髪を切るときに手桶に水を張ってあったので、それに布を浸して手早く拭う。

それぞれの身体の汚れも拭って、「証拠隠滅!」と歯を見せながら悪戯少年のように笑った。



光希の身体が回復すると、二人で朝ごはんを作る。隣同士で座り、食べさせ合いっこをしてケラケラと笑った。


「洗い物はいいよ。後で俺がやる」
「ううん。やるよ。……妻だもん!」
「……じゃ、旦那も一緒にやる」
「あら!優しい旦那様だこと」

そう言って、洗い物も一緒にやる。


その後、光希は自室に戻り、出発の準備をした。善逸も稽古に向かう準備をする。


部屋を片付ける光希。
そのままでいいと彼は言ったが、やはり必要な物をまとめる。



そして、一つ。


準備してきたものをメモ書きと共に、コトリと机の上に置いた。



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