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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第62章 最後の夜


【ご案内】

デフォルト名「如月 光希(きさらぎ こうき)」が出て来ます。

名前変換されている方がほとんどだと思うので、デフォルト名は『隠し名』ということで書いております。

変換されていない方は、普通に『名前』と思ってお読みいただければ幸いです。


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「『月の如き希望の光』だ」


「え……それって……」
「お前の隠し名、如月光希(きさらぎ こうき)からもらった」
「……へぇ…」


「炭治郎がお日様なら、お前はお月様。どっちも光り輝く希望だ」
「お洒落なこと言うね、あはは」
「どう?」
「いいね。この上ない題名だと思うよ」


「善逸も、……光る」
「……誰がハゲだ」
「ハゲとは言ってねえよ。フサフサしてるじゃん、今のところ」
「ははは、いや油断は出来ない」


「月明かりってさ、キレイだけどぼんやりしてて弱いじゃん。だから善逸も光って、私を導いて」
「わかった。光るよ、俺も。……頭じゃないところで」
「ぷくく……っ、将来への不安が強すぎでしょ」
「男はみんなそうだろ」
「そうなの?」
「そうよー。髪は有限なんだ!」



「炭治郎は太陽光、私は月明かり、そして善逸は稲光り……みんなで光るの」

「おう、任せとけ」

二人は笑いながら口付けを交わした。




その後二人は徹夜で話をする。
昔のこと、最近のこと、笑いながら沢山喋る。

抱きしめ合って、口付けをして、愛しい時間を過ごす。



しばらくすると、静かに夜が明けた。
光希は善逸に、前髪を切ってくれとお願いをした。


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