• テキストサイズ

雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第62章 最後の夜


「会えなくなる訳じゃない。俺も柱稽古に顔出すつもりだし、会うことはある」
「でも……、それは総司令官のお前だ」
「……そうなるね」


「じゃあ、俺の光希は?俺だけの光希とは、もう会えなくなっちゃう」


「……だから、今回、会いに来た。会えないままお別れは嫌だから」
「光希…」
「貧血だったのは想定外だったけど、記章を三つ集めたら会おうって思ってた」
「嫌だ…、嫌だ……」


「善逸、今までありがとう」


「嫌だ!聞かない!そんなの聞かないっ!……ううっ…、……っ」
「会わないまま居なくなった方が良かった?」
「それも、嫌だ!」
「会えるときに会っとかないと、後悔する」
「居なくならなければいい!」
「堂々巡りだね……」

なかなか聞き入れてくれない善逸。
光希の身体を握りしめて離さない。


そんな善逸に光希は困ってしまうが、自分が今回伝えに来た『今までありがとう』を言えた為、心に余裕は出来た。

次の策をひねっていく。

/ 1083ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp