第58章 光
そこから光希は、次々に来る隠からの報告や仕事をこなしていく。
仕事をしている方が心が楽なので、集中してさばいていく。
気が付くと夜だった。
風呂に入りながら、少し脳を休める。
……善逸は俺から離れていくだろうか。炭治郎も。天元さんも
そんなことはない、と思いながら、不安が頭をもたげる。胃がぎゅっとなったので、鼻歌を歌いながら風呂から上がる。
そのまま考えないようにして布団に飛び込んだ。
昨晩寝ていない事もあって、わりとすぐに瞼が落ちてくる。
「明日は善逸に会える。嬉しいな」
前向きな言葉で自分を鼓舞する。
……どうか、悪夢を見ませんように
光希は夢を見ないほど深く眠ることが出来た。