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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第55章 軍事指南


「鍛錬は、己の為にやるものです。それはわかってる。でも、頑張った者には『頑張ったね』と褒めてやる事も必要だと俺は思う。褒めるのなんてタダ同然。それでやる気が出て前向きに頑張れるのなら万々歳だ、と俺は思います」


「私は、いいと思うよ。光希ちゃん」
「蜜璃さん」
「桃色にしようかな。私のところは皆頑張ってくれてるし、鍛錬終わりに皆にあげることにするね。まだ終わった人いないから大丈夫だよ」

「俺も、承知した」
「伊黒さん」
「黒だな。隊服に付けても目立たないところがいい。俺はほとんど渡さないがな」

「僕は何色にしようかな」
「無一郎」
「白かな。まあ、皆厳しそうだし、僕はそこそこの奴にはあげることにするよ。士気上げるためだもんね」

「まあ、面倒くせェけど…やってやるよォ」
「実弥さん」
「んー……、緑だなァ。俺んトコにはまだ来てねえけど、貰える奴が出るかは知らねえぜェ。誰も貰えねえかもなァ」

「残ったのは茶色と黄色だな」
「悲鳴嶼さん」
「宇髄に黄色を渡そう。いいと思うぞ、光希。士気上げは何より大切だ」


「皆さん、ありがとうございます。仕事増やしてすみません。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします」


光希は深々と頭を下げる。

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