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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第54章 協同逢瀬作戦3


「おかえり」

光希と善逸が二人を出迎える。

「ただいま。善逸たちの方が早かったんだな」
「俺たちわりとすぐ帰ってきたんだ」
「そうか。あ、鍵ありがとう」

炭治郎は懐から家の鍵を出して善逸に返す。


「はいよ。………ってか、遅かったな?何してたの?」

善逸がそう言うと、ビクッとする炭治郎。
カナヲがぱっと顔を反らす。

……あれ?

「や、その……うん。ちょっとゆっくりしてたから。はは」

………おやおや?

「えっと、着替えさせてもらうな。お邪魔します」

炭治郎とカナヲが草履を脱いで家へ上がる。
それぞれ服が置いてある部屋に入っていく。

「……どう思う?」
「どうもこうもねえよ」
「これは私の勝ちなのでは?」
「あいつ……とんでもねえ炭治郎だ!」


善逸が着替えをしている炭治郎を襲撃して問い詰めたところ、とりあえず人気のない街外れでずっと喋ってて、気付いたら夜だった。

で、帰りたくないな…の流れの中で口付けをした、との事だった。


「まじかよ…あんなにもたもたしてたくせに手が早いやっちゃな………」
「善逸に言われたくない!お前は付き合う前にしたんだろう!」
「なあなあ、告白は?なんつったの?」
「…――貴女が好きです、俺と付き合ってください」
「直球だなぁ」
「悪いか?」
「悪かねえよ」

善逸はただただ驚いていた。


「光希がさ、沈黙は時に後押しにもなるって言ってたろ。……なんか、本当にそんな感じだったな」
「良かったなぁ、まさか接吻しやがるとはな。こんちくしょうめ」
「ははは、俺もびっくりだよ」

「お前ら今日どうすんの?うち泊まる?」
「いや……迷惑だろ。俺なんて二日連続になっちゃうし。善逸もせっかく光希と居られるのに」
「でも、今から蝶屋敷に帰るのも微妙じゃね?もうだいぶ遅いぞ」
「うーん……カナヲがなんて言うかなぁ」

そこへ着替え終わったカナヲが入ってくる。

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