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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第52章 協同逢瀬作戦


光希が朝餉の用意をしてると、朝の鍛錬を終えてひとっ風呂浴びた炭治郎が現れる。

「お風呂ありがとう」
「いえいえ」

「手伝うよ」
「ありがと。じゃあこれ切って」

光希の隣に立って、炭治郎が手伝う。
二人はあれこれ話をしながら、まったりとした雰囲気で料理をしていく。


「ん?あれ?」
「何だ?」
「炭治郎も背ぇ伸びた?」
「そうかな?」
「善逸もだけど、どんどん伸びてくなぁ。伊之助もこの前会った時、おっきくなってる気がした」

「俺たち成長期だから。このまま身長止まられたら困る」
「炭治郎は大きくなりたいの?」
「そりゃ、男だし」
「叔父さん、大きかった気がする。炭治郎も大きくなるかもね」
「いや、父さん普通じゃないかな」
「あ、私が子どもだったからか」
「母ちゃん小さいんだよね……」
「確かに!あ、私の母様も小柄だわ。あはは、こりゃわかりませんなあ」

炭治郎が刻んだネギをお味噌汁に入れていく。
喋りながらでも手は止めない光希。


「なあ、光希。俺のばあちゃん覚えてるか?」
「うん、覚えてるよ。可愛いおばあちゃん。優しくて大好きだった」
「ばあちゃんさ、俺たちに鬼のことよく話してたよな」
「……そういえば。鬼刈り様がどうとか。もしかして、何か知ってたのかも」
「うん。そう思ってさ」

光希は口元に手を当てて考え出す。

「夜になると人食い鬼が出るって言ってたな…、まるで竈門家が襲われるのを注意喚起するかのように。なんだろ……おばあちゃん他に何か言ってたかな……」

考え始めると途端に手が止まる光希。


「わぁ!光希っ!焦げるよ!」
「うわ、危なっ!」

炭治郎に言われて、慌てて卵焼きを火から下ろす。炭治郎が冷汗を流す。

「え、ちょっと……怖いんだけど」
「あはは、私よくやるの」
「いやいやよくやっちゃ駄目だろ」
「あはは」

とりあえず卵焼きは守れてホッとした。


「光希は考え事すると駄目だな」
「そうなの」
「本も駄目だろ」
「うん」
「わかってるならちゃんと気をつけなきゃ」
「すいません……」

朝ご飯が出来て、炭治郎に善逸を起こしに行ってもらう。

………おばあちゃん。何だろ、ひっかかる


炭治郎が善逸を起こすのに手こずってる間、光希は考えていた。

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