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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第51章 休日3


その後、光希と善逸は休日をだらけて過ごす。

光希が呆れるくらいにくっついてくる善逸。
それを振り払ったりせずに、やや困惑しながらも笑いながら寄り添ってやる光希。

たまに考え込む素振りを見せるものの、善逸に話しかけられるとちゃんと我に返って答えている。

光希にしては十分に休息をとれたようだ。


楽しい時はあっという間に過ぎて、夜になる。
二人は布団の中で話していた。

「ふぅ……今日は休んだ休んだ」
「お前、頑張らないと休めないのな」
「はは、そうみたい。でも、おかげさまで幸せな休日だったよ、ありがとう」

善逸がごそごそと光希の布団に来る。


「…………」
「警戒すんなよ。なんもしないって」
「明日に響くと、困るんだけど」
「わかってるって今夜はしないよ。やっと回復したんだもんな」
「う、うん」

頬を染める光希を、善逸がそっと抱きしめる。
今日は本当にずっと抱きついてくる。善逸なりの光希補給なのかもしれない。


「………明日、何時に行くの?」
「起きたら、かな」
「そっか。次はいつ会える?」
「そんなに空かないはずだよ、大丈夫。作戦決行するからね」
「うん……」

光希は善逸の背中に手を回す。
不安を取り除いてやるように、ゆっくりと優しく撫でる。

「善逸、また少し背え伸びたかな」
「そうかな。そういえば少し隊服の袖が短くなったかも」
「ふふ、支給された時、手が少し隠れてたのにね」
「うっせ」

「背中も大きくなったね。鍛錬で筋肉ついたのかな。むきむきになるの?」
「俺はまだひょろひょろだよ」
「いやいや、立派ですよ」

光希はにこっと笑う。

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