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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第50章 休日2※


力の抜けた光希を布団に横たえる。

善逸は彼女の横に寝そべり、顔にかかった髪を優しくどけて頭を撫でてやる。


……抱き潰すって、どうやってやるんだ?


取りあえず冷静さを取り戻した善逸は考える。


……普通に抱けばいいの?わからん


ここから先の展開がわからないようだ。

光希の様子を見ると、目が虚ろで意識が朦朧としているようだ。息が荒くてしんどそうである。
酒のせいで、いつもの何倍も快感が身体に跳ね返ってきているのだろう。
このまま突き進んだら壊してしまうのではないかと思う。

先程の反省をしている。


自分の中の興奮は凄まじいものではあるが、少し休ませるかと思って立ち上がろうとすると光希の手が善逸の着物を掴む。


「え……」
「はぁ、はぁ、善逸、行かないで……一人にしないで……」

「光希」
「ねえもっと……。善逸、もっとしてよ……」 


………は? 今こいつ、なんつった?


信じられないという顔で、ぽかんとしながら光希を見下ろす善逸。
光希は力の入らない手を善逸に伸ばして、薄く微笑む。


「もっと、抱いてよ…俺を、めちゃめちゃにしたいんだろ……」


……こいつ、やばくね?意識、あんのか?


善逸はごくりと息を飲む。



「……駄目?善逸は俺のこと、好きじゃないの?」


固まって動けない善逸に、光希は悲しそうな目を向ける。



「好き…だよ?お前、ちょっと、水…飲むか?」

善逸は激しく戸惑いながら、光希に話しかける。やばい、理性が飛びそうだ。落ち着け、落ち着けと繰り返す。

……ええと、水を飲ませて、俺も飲んで、ええと、ええと、それから、、、



しかし、そんな善逸の葛藤を無視する光希。


「いらない。欲しいのは善逸だけ」


それを聞いた瞬間、善逸は光希に覆いかぶさる。


「無理!無理だっ!我慢できるわけねえだろ!」
「……我慢?なんで?何の我慢だ?」
「……っ!」

「えへへへ、善逸あったけえ……」


ぽやんとしながら笑う光希。


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