第49章 休日
家に付いたときには日が暮れていた。
善逸が急いで風呂を沸かす。
光希は酒盛りの準備を始める。
風呂が沸くと善逸が先に入る。
湯船に浸かりながら宇髄の『抱き潰せ』という言葉を思い出す。
……どうしろと?
薄暗い風呂場でもんもんとする。
……酒、か。いやあいつの方が強いぞ。こっちが潰されるわ
身体の疲れをとりながら、赤い頬を半分湯に沈めてブクブクと息を吐く。
…………、よしっ
少し考えた後、ザバッと上がる。
「あ、善逸、上がった?」
「うん、お先。暗いから気をつけろよ」
「はーい!諸白っ!諸白っ!」
るんるんとご陽気に風呂へ向かう光希。
……よし、準備だ!
濡れた髪を雑に拭きながら、善逸は台所へ向かう。