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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第48章 柱稽古


伊之助は戦闘をしていた。

『伊之助、お前は囲まれたら戦闘開始だ。そうはいっても隊士を怪我させるわけにはいかないからな。少し乱闘して隙間を開けて、猪突猛進で突破して逃げろ』


「おらおら!もうしまいかよ!」

大勢の隊士に囲まれた伊之助は、二本の木の枝で隊士をふっ飛ばしていく。


『川を背に戦うんだ。背後からの攻撃がなくなる』

……右!

伊之助は手薄になった所に突撃をし、包囲網を破る。

「逃げたぞ!追え!」

隊士達が伊之助を追いかける。


『逃げるときも川沿いを行け。川上へ全力で走るんだ。で、沢山の敵をひたすら引きつけておいて……』

「せいっ!」

伊之助は川に飛び込んだ。

「なにっ!」「川に飛び込みやがった!」「すんげえ速さで流れてくぞ!」

『川下に向かって全力で一気に泳げ!川の流れを利用して素早く逃げろ!』

敵を躱して対岸の川下から陸に上がった伊之助は、また新たな隊士を引き連れて走っていく。


『伊之助は一番体力がある。体力のもつかぎり、戦闘と逃亡を繰り返して粘って、隊士達を撹乱してくれ。そして、もう無理となったら……迷わずに最終手段を使え。絶対に布を渡すな』


「ぜぇっ、ぜぇ、まだまだ行けるぜ!お前ら俺様に付いてこい!ははははは!」


山育ちの伊之助は、川付近でずっと戦い続けた。


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