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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第47章 炭治郎


善逸は一人で炭治郎の部屋に行く。


「よう、炭治郎。やっと起きたのな」
「善逸!心配かけてすまない」
「足、折れてんのか」
「ああ……まあ、大したことないよ。杖つけば歩けるし」

炭治郎はにこにこしてる。


「あれ?光希は?一緒に来てるだろ?」
「ああ……。後で来るってよ」
「……なんか、あったか?変な匂いだ」
「いや、詳しくはあいつから聞けよ」
「………わかった」


しばらくすると、光希が顔を出す。


「光希……」
「炭治郎、久しぶりだな」
「ああ」
「俺はお前が寝てるときに見に来てるけどな」
「そうだったのか。……ごめんな」
「……はは、ちゃんと起きたから、いいよ」

光希が緩く微笑むと、炭治郎もにこりと笑う。


「座れよ」
「うん」

炭治郎に言われて、ベッドの隣の椅子に座る。


「光希、俺、出てるよ」
「いいよ、居ろよ」
「でも……」
「まあ、お前の判断に任せるよ」

善逸は少し躊躇ったが、光希の隣に腕組みをして立つ。


「善逸?」
「いいか、炭治郎。光希にあんまりくっつくなよ?」
「え?どういうことだ?」
「いいから!わかったか?」
「……状況次第だ。くっつきたいと思ったらくっつく」
「おいっ!駄目だぞ!」


光希は善逸と炭治郎がやりとりをしている間、真顔でじっと炭治郎を見つめていた。


「………似てるかな…俺たち」
「え?」

「炭治郎、話がある」
「うん」


炭治郎は、光希から何か重大な話があるのだろうということはわかっていた。匂いがいつもと違うから。

炭治郎も光希を正面から見つめ返す。



「あのな。炭治郎、俺たち、……従兄弟なんだ。昨日、判明した。たぶん間違いない」

「………え?」


炭治郎は驚いて目を丸くする。


「……い、とこ?……俺と、光希が?」
「そう。勿論、禰豆子もだ」
「従兄弟…、俺たち……血が繋がってるのか?」
「うん」
「ほ、んとに……?」
「うん」


炭治郎は震える手を伸ばして光希の頬に触れる。


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