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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第46章 生家へ


光希に声をかけられて風呂に入り、疲れた身体を回復させる。

その間に光希は夕餉の下拵えをして、風呂上がりの善逸と交代する。
光希が入浴し、その間に善逸が続きを引き継いで夕餉を作る。


なんとも無駄のない、二人の連携である。



晩御飯の後光希の出血が始まり、布団に寝転がる。

「ぐぅっ…いたたた……」
「かわいそうに…よしよし……」

痛みに苦しむ光希の背中を、心配顔の善逸がなでる。


「お前、こんなんで明日、炭治郎の所に行けるのか?」
「……行く。ちょっと急ぎなの」
「急ぎ?なんかあるのか?」
「いたた…くぅ……」
「よしよし…痛いな……」

「はぁ、はぁ、いろいろありすぎて…はは。……えっと、まず柱稽古が始まる」
「柱稽古?」
「うん、善逸はそれに参加してね」
「うげぇ、大変そう……考えた奴誰だよ死んでくれよ」
「私だよ」
「……すみません」

「ははは、頑張れ。で、私は、この炭治郎との血縁関係を炭治郎本人と本部にも伝えなきゃいけない」
「本部にも?」
「ああ。まだ、わかんないけど…、いててて!つぅ……」
「お、おい……」
「大丈夫…ふぅ……。竈門家と、如月家、これ…何かある」


光希は横なったまま家系図を見る。

「……こんなに血を濃くしておくのは稀だ。なんの為に…?」
「確かにな」
「炭治郎にもいくつか聞かないと。炭治郎がどれだけ知ってるかわからないけど…お互い親は居ないから、私達で記憶辿って頑張んないとね」
「うん……」

「……だからって、私達がどうこうなるわけじゃないからね?勘違いしないでよ?」

「わかってる」
「その為に、善逸に自分自身で考えてもらったんだからね?大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だよ」

光希は善逸に念を押して確認を取る。

ここから炭治郎と光希が新たな関係性となるため、善逸の不安を煽らないことが重要となる。


「元々いくつか炭治郎に聞きたいことと、やりたいことがあってね……」
「ああ、そういや前に言ってたね」
「そう。だから、明日行かなきゃ……」
「俺も行くよ、一緒に」
「ありがとう」


光希は家系図をたたむ。 

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