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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第44章 補充※


「詳しい解説は、また明日……乞うご期待」
「お、おい、寝るな!こぼれて来ちまう。布団汚れるよ」
「……あ、そっか。厠行ってくる」

力の入らない腕で起き上がろうとする。
善逸は自分の着物を羽織って、光希の介助に入る。

ぐっとお腹に力をいれると、膣からどろりと精液が溢れる。

「わ!善逸、紙取って紙!」
「え、ちょっと待って暗いから……」
「こぼれちゃう、ちょ、ぎゃあ、めっちゃ、出てくる!」
「はい、紙!」

てんやわんやしながら、とりあえず紙で押さえる。若い善逸は二回目でもなかなかの放出量だったようだ。


「もう、どんだけ出してんのよ……」
「んなの、俺にもわかんねえよ。お前が、中に出せって言うから……」

落ち着いたころ、頬を染めながら二人で話す。
善逸に取ってもらって光希も着物を羽織っている。


「もう……全部出たのかな。わかんないや」
「見てやろうか」
「やめろ、助平!」
「いっそ、風呂入るか?」
「闇夜風呂は勘弁。死ぬわ」

「世の中の夫婦はこれ、どうしてんだろね」
「さあ……何かしらの対策をしてんだろな」


新米の子ども同士夫婦はわからなくて首をかしげる。


光希の眠気は少し覚めたようで、着物を着て、立ち上がろうとする。

「お、おい、立てるか?」
「大丈夫。ん、ちょっとふらふらするかな。厠に行ってくる」
「一人で大丈夫か」
「ひっくり返ったら、叫ぶよ」

暗い中、オイルランプを手に持って光希は部屋を出ていく。


善逸は布団の状態を見る。

……寝れなくはないけど、やっぱ濡れちゃってるな。明日の朝、干すか。天気が良いといいな


とりあえず掛け布団まで濡れてしまわないように横に避ける。



善逸は暗い部屋の中で、いろいろと思い出して一人で赤面する。


……新婚初夜、か。いろいろやらかしたな俺。無理させたかも




『どうしても、欲しかったの…あなたが』

嬉しく思う。思うけど、不安も募る。
補充するのは構わないけれど、なんだか居なくなってしまうような気もした。
胸がしめつけられる。



『安全な日でも必ず外に出せ』

義勇の言葉も思い出してギクッとする。
光希に言われたからとはいえ、やはり良くなかったかもしれないなと思う。


善逸は、頭を抱えた。

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