第44章 補充※
注意⚠ここから年齢制限な表現が出てきます。苦手な方は読み飛ばしてください。
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善逸は光希をぎゅっと抱きしめる。
「ん……、うぅ…ん…」
抱きしめられて、光希がもぞりと身じろぎする。
善逸は彼女に口付けをする。
軽く触れるだけの優しい口付けを繰り返していく。
「ん……善逸?」
光希が覚醒し始める。
善逸は隙をついて、舌を入れる。
「んっ…ふっ、……んんっ!」
光希は起きたようだが、口を塞がれているのでくぐもった声を出すことしかできない。
善逸は体の向きを変えて、光希に覆い被さるように上から跨がる。
光希顔の横に手をついて、深く口付けをしていく。
善逸の舌が光希の口内を動き周る。互いの舌が絡まり合い、ゾクゾクするのか光希が善逸の下で身体をくねらす。
はぁ…と口を離し、善逸は光希の首元に顔を寄せる。
「ね、光希……」
「はぁ、はぁ、なに?」
「誰かに何か、されてないよな?」
「……うん」
「何、その間。妙な音してる」
「………」
善逸は光希の手を引いて身体を起こし、布団に座らせる。
「何かあったの?」
光希が手を伸ばして善逸に抱き着こうとする。
それを、善逸の手が止める。
「補充は、話してから。誰かに、何か……された?」
「手…繋がれたり、抱きしめられたり…した」
「……したの?されたの?」
「私からするわけないじゃん。あと……男の人が居る部屋で寝ちゃったりとか……」
「……何もなかったよね」
「何かあったら、ここに帰ってこれないよ」
光希は善逸の目をじっと見る。
音に嘘はない。
「ごめん……。嫌な思いさせて」
「いや、仕方ない部分もあるんだよな。俺にはもう、そっちのことはわからないから……」
善逸が寂しそうに俯く。
「今言ったこと以上のことは、無いから。本当に」
「うん、わかったよ」
「心配させて、ごめんなさい」
「光希が悪いんじゃない」
「……私が好きなのは、善逸だけだよ」
光希はまた善逸に手を伸ばす。
善逸は、今度は止めない。
彼の首元に、するりと光希の腕が絡まる。