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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第42章 覚悟


光希を前に、柱達が頭を下げている。
そのとんでもない光景に寒気がする。善逸だったら気絶しているだろう。

よく見ると、不死川はかなり嫌そうな顔をして頭を下げていて、光希は吹き出しそうになった。


「では、初の申し渡しだ。今後、俺にその様な態度、敬語は一切不要、今まで通り接するように」

「しかし……」
「岩柱、何か不服か?」
「いえ……、いや、不服はない」

「他の者も、よいな」
「御意」
「御意」
「水柱、音柱……そうじゃなくて」
「わかった」
「お前がいいなら。つか、俺は元・音柱な」

「私は元々敬語です」
「あはは。では、蟲柱はそのままで」

「……風柱には、面白いからこのまま敬語でいてもらおうかな」
「何でだよ!テメェ!ざっけんなよっ!」
「あははは!嘘、嘘、実弥さんも普通で」


そう言って、光希は笑う。


「すみません、皆さん。調子に乗りました。本当に、今まで通りでお願いします」
「了解した」


「ええと……まず、現状を把握したいです。柱合会議と重複になってしまうかもしれませんが、詳細報告をお願いしたいです」

「私から報告をしよう」
「ありがとうございます、悲鳴嶼さん。蜜璃さん、時透さん、伊黒さん不在の理由は」
「甘露寺と時透は負傷し、蝶屋敷で入院中だ。伊黒は特別に許可されて、甘露寺に付いている」
「! 何故、負傷を?」
「刀鍛冶の里が襲われた」
「えっ……」
「竃門炭治郎と不死川玄弥も負傷した」

光希の顔色が変わった。一瞬、腰が浮きそうになる。

「胡蝶さん……。柱、及び、隊士二人の容態は」
「全員まだ意識が戻りませんが、命に別状はありません」
「……そうですか。わかりました」


義勇は、光希は直に屋敷を飛び出して蝶屋敷に走ると思った。

たが彼女は一度大きく乱れた気配をすぐに通常に戻した。総司令官としての決意をみた。


しかし、彼女の心中は穏やかではないだろうと、眉をひそめた。

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