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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第5章 蝶屋敷 1


光希の生理も終わり、善逸と一緒に訓練に参加出来るようになった。
意気揚々と乗り込む光希と、恐れおののく善逸。

「光希さんはずっと居たのでご存知かとは思いますが、善逸さんは今日から訓練参加ですので、ご説明させていただきますね」
キリッとした、アオイが説明を始める。

一通り説明を聞き終わった善逸が、「すみませんちょっといいですか」と棒読みで言い、炭治郎と伊之助を連れて外へでた。


外から聞こえてくる叫び声に頭を抱える光希。
「俺の幼馴染が、本当にすみません」と彼女達に深々と頭を下げた。

帰ってきた善逸をとりあえず殴り飛ばした。「ぎゃうっ!何すんだ!」と善逸は言ったが、完全に無視して鍛練を始めた。


鬼ごっこ、薬湯共に、光希はアオイに勝ってみせた。善逸もすんなりアオイに勝った。善逸の速さを思えばこれは想定内で、鬼ごっこのあと殴られてざまあみろと思った。

伊之助もアオイに勝ち、三人はカナヲに挑む。

カナヲは速い。とにかく速い。
善逸でも追いつけない。

追いかけっこの途中、光希は貧血気味になり、鍛練中断となった。


悔しい思いで見学に回る。
退室せずに見学を願い出たのは、ようやく出てきたカナヲの動きを見たかったからだ。


炭治郎はアオイに勝てず、反射訓練を繰り返している。


どちらの様子も、しっかりと見ていた。



「今日の訓練はここまでです」

アオイがそう言うと、倒れ込む三人。薬湯と汗でびしょ濡れだ。

くそーっと伊之助はまた外へ走っていく。

「はぁ、はぁ、何だあの子。速すぎる」
「光希、大丈夫か」

起き上がった二人が光希の所へ来る。

「ああ。大丈夫だ。少しふらついただけだ」
「くそー負けたー」
「はぁ…今日も負けた」

光希は立ち上がり、拳を握る。

「よし!作戦会議だ!」


着替えて炭治郎たちの部屋に集まった。


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