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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第38章 我慢大会


⚠下ネタ注意!
苦手な方は読み飛ばしてください!

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「最終手段て、何?」


善逸も部屋から縁側に出て来て、距離をとって座る。


「私は善逸の状況がわからない。どのくらいまでは我慢出来て、どこから駄目なのか。だから、とにかく距離を取るしかできない」
「うん。そうだね」
「だから、善逸が可能な限り近付いてきて欲しい」
「うん、わかった」

善逸は少し近付いて、光希の髪に触れる。


「このくらい……なら、大丈夫」
「そっか。触ってもらえるのは嬉しいな」


頬を染めて嬉しそうに笑うと、一気に飛び退く善逸。


「だ、駄目!それ駄目!」
「え?これ駄目?」
「危ねえー……」

「難しいな……法則がわかんないや」


光希は口元に手を置いて考える。



「ううっ、近付きたい。我慢。でも近付きたいよぉ!抱きしめたいよう!」


縁側でゴロゴロとのたうち回る善逸。

それを見て、変態みたいなこと言ってやがる……と光希はやや引き気味だが、自分の為に葛藤してくれているのがわかっているので口にはしない。


「最終手段ってのは……」


光希は善逸から目をそらす。
俯いて、言いにくそうに話し出す。


「つまり……、挿れなきゃいいんでしょ……?」

「え……?どういう……」
「善逸が、我慢出来なくて辛いなら、私が……手、とかで……」


縁側でひっくり返っていた善逸が、ガバッと起き上がってザザザッと反対の端まで後退る。



鬼殺隊随一の速さを誇る善逸の、無駄に速い高速移動だった。


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