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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第24章 雷の呼吸


善逸はしばらく悶えていたが、ぐーとお腹がなり「お腹減ったー」と言った。


「朝ごはん食べよっか!」
「食べられる物が出来てますように!」


「任せなさい!拙者はさすらいの……えっと、伝説の…凄い料理人でござる!」
「はははっ、でた!ござるさん!懐かしっ!ちょっとうろ覚えじゃねえか」
「古今東西どんな料理もどんとこいでござる!はっはっは!」
「よっ!伝説の料理人!」


善逸が机を拭き、光希は食器に料理をよそって並べていく。

ご飯としめじの味噌汁、卵焼きと浅漬け。


「うん、うまいっ!」
「良かった、でござる!」
「ぶっ!くくく、やめろっ、味噌汁吹くわっ!」

朝から賑やかな台所。


食べ終わって片付けをする光希。
善逸がやるよと言ったが、やらせない光希。みるみるうちに片付けていく。


「さて、私は戻るね」
「もう?」
「善逸も蝶屋敷に戻りなよ」
「うん……」

自分達の立場を思えば仕方ない。
鍛錬も仕事の一環である。
善逸だってわかってる。


「やっぱ、一緒にそっちに行く」

善逸が、ぼそっと言う。


「私と鍛錬したくないんでしょ」
「したくない、けど、……離れたくないもん」

「ん、じゃ一緒に行こっか」
「うん!」


昨日泊まって、朝一緒に戻ったら千代にいろいろバレそうな気はするが……、まあいいか。


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