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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第21章 隠れ家 1


異能の鬼は逆転の呼吸を使って倒した。

無一郎は光希に呼吸を合わせる訳ではなく、マイペースに戦うので、光希が必死にタイミングを合わせて技を出す。

初めは戸惑ったが、毎回そのパターンなのでもう慣れた。


「俺は誰であっても守ります。同じ命です」
「別に、どうでもいいや。じゃあね」
「……お疲れ様でした」


光希は無一郎と別れて帰路についた。
負傷した腕がズキッと痛んだ。



悪い子じゃないんだけど。
柱として立派に戦ってるのもわかってるけど。
どうしても、腹が立つ。

あのぼんやりとした感じはなんなんだろう。


いろいろと考えていたら冨岡邸に着いた。
夜も明けており、疲れが一気にのしかかる。


「只今戻りました」

報告しようと思ったが、義勇は任務に行ってて居なかった。早朝の為千代もおらず、一人で屋敷にあがる。
風呂に入って傷の手当をした。出血は止まっており、ほっとする。

布団に入って仮眠を取る。


……義勇さん、いつ帰ってくるのかな。話し聞いて欲しいのにな

そう思いながら眠りに落ちた。


昼過ぎに目が覚めた。

まだ義勇は帰ってこない。千代に聞いたら出発したのは昨夜とのことなので、しばらく帰ってこない可能性が高い。柱の任務は長期になることの方が多い。

光希は義勇へ報告書を書いて机に置いておいた。任務ですれ違ってしまうときにはこうしている。


千代のご飯を軽く食べて、夕飯は要らないと告げて隠れ家に向かうことにした。善逸が居るかは分からないが、掃除もしなきゃと思っていた。


光希は足取り重く隠れ家に向かった。


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