• テキストサイズ

雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第18章 新たな関係性


翌朝、善逸は目を覚ますと腕の中にぬくもりがあることに気がついた。


なんだろ……と覚醒しきってない頭でぼんやり考えていると、

「おはようございます、善逸さん」

と怒気を含んだ恋人の声が胸元から聞こえた。


その途端、寝ぼけていた脳みそが、敏腕家政婦が猛烈な速さで部屋を片付けていくかの如く、ストトトト…と整理されていく。



「よくお眠りになられてたようで、何よりです」

善逸が起きる少し前に光希は起きたようだ。善逸は怖くて光希の顔が見られない。
冷や汗が流れる。


「……おはよう。俺の可愛い光希ちゃん」

覚悟を決めて、声をかける善逸。
そこから、地獄の説教が始まったのだった。



説教が終わると善逸は部屋から追い出された。


「あんなに怒んなくたっていいじゃん。何もしてないのにさ。寝ちゃったんだからしょうがないじゃん」


ブツブツと呟く善逸。
昨夜の彼の行動は計算されたものではなかったとわかる。

ムスッとしながら自室に戻ると、まだ炭治郎と伊之助が寝ていた。二度寝でもしようかと思ってベッドに寝転ぶが、思いの外疲れが取れていて眠くなかった。

時間にすると短かったはずだが、深く眠れていたようだ。


「……なかなかの睡眠効果、だな」


善逸は両手をじっと見つめた。
寝てたから覚えてないけど、ちゃんと幸せを感じてた気がする。


/ 1083ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp