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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第17章 友が起きるまで 3


廊下に出た瞬間泣き出す光希。


「ううう……ひっく…っ、……うっ…良かった、炭治郎、……うわぁぁぁん…」

「……光希。意地張りすぎ。泣けば良いのに」

廊下にいた善逸が笑いながら声をかける。


「うるさい。……うう…駄目だ、俺…っ、疲れすぎ、て、涙腺おかしく…なって、る……」

善逸がぽんぽんと背中を叩く。

「風呂入っ、て、着替えて、くるっ……」
「おう。泣ききってこい」
「うんっ……はぁ、良かった、炭治郎……」


光希は泣きながら風呂に行った。


「大丈夫か、光希は」
「うん、大泣き」
「そうか……珍しいな」
「いや、そんなことないよ。最近よく泣くようになった。伊之助が起きたときも隠れて泣いてたし」 

「心配かけたな……」
「そりゃあもう」
「ごめんな」
「起きたから、いいよ」


光希はお風呂で盛大に泣き、さっぱりして部屋着に着替えた。

お風呂で多数の擦り傷に気付いたので、治療をした。ほっぺたの切り傷にも傷薬を塗り、ガーゼを貼る。



改めて炭治郎の部屋に行くと、善逸もいた。

昼過ぎの時間だったが、落ち着いているところをみると善逸も今日は休みのようだ。


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