• テキストサイズ

雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第80章 輝く未来


そこから一週間の入院を経て、光希は退院した。医者から「しばらくは無理をしないように」と念をおされなさがら。

善逸が善治を抱き、光希はあかりの手を繋ぎ、家に向かう。我妻家は四人家族になった。

「あかり、ずっと離れ離れでごめんね」
「いいよ」
「頑張ったね」
「うん!」
「今日からは皆一緒だから、安心してね」
「うん。でも、すみちゃんにあえなくなっちゃう」
「炭佑と沢山遊んだの?」
「あかり、いっぱいおせわしたの。よしくんにもできるよ!」
「あはは。うん。善治のお世話もいっぱいしてね。頼もしいなぁ」

あかりと楽しそうに話しながら光希は歩く。

「あかり、おっきくなったらすみちゃんとけっこんするの」

突然あかりがそんなことを言うから、大人しくしていた善逸が吹き出した。

「は?!」
「すみちゃん、だいすき。あかりはすみちゃんのおよめしゃんになる。かまどあかり。たんちゃんもいいよっていった!」
「炭治郎……あんの野郎……!」
「善逸さん、落ちついて!」
「あかり!そんなことはまだ考えなくていい!一番大好きな男の人は父さんにしとけ!」
「いやっ」
「ひいぃぃ!」

「あかり、実弥さんのお嫁さんじゃないの?」
「こ、こら光希!何言い出すんだよ!」
「んー……あのね、しゃねみしゃんは、すきなひといるの」
「そっかぁ、そうだねぇ」
「だから、すみちゃんにした!」

何という心変わりの速さ。
光希は笑いが止まらない。

「まあ、炭佑とあかりは幼馴染として、これから絶対一緒に育っていくわけだし。そうなってもおかしくないね」
「そんなことねぇ!幼馴染で結婚なんて……」
「あれ?あり得ない?」
「…………あり得ます」

くすくすと笑いながら見つめてくる光希。
ここに正に実例があるのだ。善逸にそれを否定することは出来ない。

/ 1083ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp