第11章 この世界でのお仕事
船長に腕を掴まれたまま案内されたのは会議でもできそうなぐらい広い部屋。
しかし椅子も机も置いてなくて、殺風景な部屋。
男は手を離して振り返り笑顔で話し出す。
シ「まずは自己紹介な
俺はここの船長をしているシャンクス
そっちが副船長のベンで、その鼻の長いのが狙撃手のヤソップ、肉持ってんのがルゥ
今ここにいるやつらの名前はわかったか?」
『はい』
シ「白ひげんとこのやつらに聞いたんだがお前正体あんま明かせねぇそうじゃねぇか
だから俺が最も信頼をおいているやつらだけここに入れた」
『お気遣いありがとうございます』
シ「ま、立ち話もなんだし地べたで悪いが座ってくれ」
恋歌を囲むようにして全員が座る。
恋歌はシャンクスと向かい合うような形で正座で座った。
シ「さて、今日は遊び半分に呼んで悪かったな」
『いえ、暇でしたから…』
嘘は付いていないがあまりここには来たくはなかったのは事実である。
数年後に自分が住むフーシャ村に来るのだから。
シ「まぁゆっくりしていってくれ
酒ならあるぞ!」
『私お酒は飲めませんので…』
ベ「お頭、女にあんまり酒なんか進めるもんじゃねぇぞ」
シ「えー、じゃあゆっくりできねぇしゃんか」
ベ「酒=(イコール)ゆっくりって訳じゃねぇだろ?
普通に話でもすればいい」
ベンの言葉に渋々シャンクスは頷いた。
さすか副船長。
シ「じゃあ話でもすっか
まずお前名前は?」
『お教えできません』
シ「じゃあどこから来たんだ?」
『お教えできません』
シ「なんでそんな格好してんだ?」
『お教えできません』
シ「…
ベンー、話が続かねー!」
恋歌の"お教えできません"という回答にとうとうシャンクスがベンに泣きついた。