第22章 デート
サボ「このこともなるべく他のやつには言うなよ?」
と念を押してからサボは自分の聞いた話を全てニーナに聞かせた。
ニーナは話に驚いていたようだったが真剣な目でサボの話を聞いていた。
サボ「…というわけだ
わかったか?」
ニ「…何となく…
異世界か…そんなのほんとにあるんだね」
『まぁ来ちゃったものはしかたないし
私は自分の意思で三人の母親になると決めたからそれでいいの』
ニ「私がそんな大切な家族の中に入ってもいいの?」
『私はニーナと家族になりたいと思ったから言っただけ』
ニ「じゃあ恋歌は私のお母さん?」
『そういうことね
二人はもうあまりお母さんとは呼ばないけど
末っ子だけよ、まだ普通に呼んでくれるのは』
エ「だって俺が母ちゃんっておかしいだろ?」
サボ「俺はどっちでもいいけどな
母さんでも恋歌でも」
『とまぁ今じゃ私の方が年下だからね
でもたまには呼んでほしい時もあるのよ』
ニ「私が…貴女の家族に…
桜姫の娘…」
『なってくれる?』
ニ「私でよければ!!
不束者ですがどうかよろしくお願いします」
『決まり』
ニーナが恋歌に頭を下げて涙を流す。
エ「家族が増えたな」
サボ「そうだな
でも船に帰ったら1600人の家族が待ってるぞ?」
エ「ははっ!大家族だな俺たち」
エースとサボも嬉しそうに笑い新しい家族が増えた瞬間だった。