第22章 デート
ニ「そんな前から!?」
ニーナは驚きで席から立ち上がってしまった。
回りからは何事かと視線が集まる。
『ニーナ落ち着いて』
エ「宿で話すか
調度食い終わったし」
支払いは何故かサボに任せて店を出る。
サボ「なんでお前は払わねぇんだよ!!」
エ「食い逃げの癖で金持ってねぇんだ」
サボ「稼いでる意味ねぇな、お前…」
サボが呆れた視線をエースに送る。
『ごめんね、サボ
私もお金持ってきてなくて』
ニ「私も…」
サボ「二人はいいさ
後でお前には返してもらうからな!」
エ「ったくケチなやつだな」
サボ「一番食ってたやつが言うな!」
エースとサボは言い合いをしながら先をすたすた歩いていく。
ニ「仲いいねあの二人
義兄弟らしいけど」
『昔から仲良しだからね』
ニ「家族かぁ…
いいなぁ…」
羨ましそうに二人の背中を見つめるニーナに恋歌は何かを考える仕草をした。
途中エースとサボと距離があったため変な男に絡まれたがニーナが大声で文句を言うと二人が駆けつけて倒してくれた。
そこからはエースが恋歌をサボがニーナと手を繋いで帰ることで誰も声をかけてこなかった。
そして宿に着いて何故かエースとサボが床に正座をさせられている。
二人の前には仁王立ちしたニーナが立っている。