第22章 デート
四人でご飯を食べに行こうということになり近くの料理屋に来ている。
エ「へぇーじゃあニーナはこの島には桜姫の情報収集のために暮らしてたのか」
ニ「そうよ
でも恋歌に着いていくからあの家は出ていくけどね」
サボ「まぁよかったじゃねぇの
こうやって本物の桜姫に会えて」
ニ「でもね最近妙な噂を聞いたのよ」
サボ「噂?桜姫のか?」
ニ「そう、まぁ本物を知った以上はその噂は偽物だろうけど」
『どんな噂?』
ニ「なんかついに桜姫がひとつ海賊船に身を置いたらしいって噂でそいつ結構強いみたいよ
それで桜も使って戦うから本物じゃないかって言われてるの」
『へぇー…偽物ねぇ…』
恋歌は興味がなさそうに料理を口に運ぶ。
エ「面白そうだな」
サボ「確かに
でも桜姫の偽物なんかしてなんかいいことあるのか?」
ニ「ほら桜姫って強いって有名だし、名前を聞いただけで大抵の海賊は逃げるみたいよ
だから実力は大したことなくても戦う前にみんな逃げちゃうから本物かどうかわからないんだって」
エ「でもさっきお前強いって言ってたじゃねぇか」
ニ「そいつは本当に強いのよ
一度怪しんだ海賊が挑んだらしいけど惨敗だったらしいわ
船まで沈められて大変だったみたいよ」
サボ「そりゃみんな本物だと思うわな」
エ「でもそんなこと恋歌はしねぇよ」
『そりゃね
最近は海軍の船すら沈めてないよ』
さらっと言う恋歌だが普通はそんな簡単に船を沈めることはできない。
ニ「恋歌も船沈めたりするの?」
『私は海賊専門の助っ人やってるの
頼まれればやるけどあんまりそういうの頼まない人とばっかり契約してるのよね』
エ「親父とか俺らとかな」
『そういうこと
みんな実力者ばっかりだからね』
ニ「エースとサボは恋歌のことをいつから知ってるの?」
エ「俺らが10才の時だから…」
サボ「10年ぐらい前か」