第22章 デート
『でも私向こうにお金置いてきちゃった』
サボ「いいって、俺が呼んだんだから俺が払うよ
それに女に出させるわけにはいかないからな」
『…ありがとう』
結局買ったのはパンプス、チェックのミニスカートに黒のニーハイソックス、カッターシャツの上に薄手のカーディガンだった。
サボ「さすが、なんでも似合うな」
にかっと笑うサボに照れている恋歌。
サボ「スカートが短いって怒られるかな?
でも短い方があいつも嬉しいか」
着替えた恋歌を見てぶつぶつと何かをいい始めるサボ。
サボ「じゃあ明日はこれ着て呼んだら来てくれ」
『わかったわ』
サボ「明日楽しみにしてる」
その日はサボに見送られエースに会うことなく家に帰った。
そして次の日のお昼前にサボに呼ばれ、サボのところまで行った。
サボ「さすが早いな
実はまだやってもらうことあるから早目に呼んだんだ」
『やってもらうこと?』
サボ「こっち来て」
またサボに手を引かれて連れていかれたのはひとつの家。
『誰の家?』
サボ「俺の知り合いさ
さ、入って」
中に入るとそこには一人の女性がいた。
『わー綺麗な人…』
思わず声に出てしまうぐらい綺麗な女性が迎えてくれた。
「いらっしゃい、待ってたわ
この人でしょ?」
サボ「そ、頼むよ」
「やりがいあるわね」
サボ「だろ?」
『あの、何の話?』
サボと女性だけで進む内容についていけない。
「あら、何も聞いてないのね」
サボ「いいかなと思って
じゃあできたら呼んで、外にいるから」
サボはそう言うと外に出ていってしまった。