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夢現

第21章 アラバスタ


その日の夜恋歌は麦わら海賊団が寝ている部屋の窓をこんこんと叩いてビビを呼んだ。

ビ「恋歌さん!!

生きてたんですね!」

『しー!!みんな起きちゃうから』

ビ「あ、ごめんなさい」

今恋歌は桜姫の時の格好は一切していなくてただ空中に立っているだけである。

だが窓から中に入り、ルフィのベッドに座る。

ルフィの頭を撫でながらビビに話しかける。

『この国はいい国になるよ』

ビ「そうでしょうか」

『だって上に立つ人が国民のことを第一に考えてるから

命までかけられる人はそういない』

ビ「ありがとうございます」

『ひとつビビに言いたいことがあって来たんだけど…』

ビ「私に?」

『その腕輪は私を呼ぶための物だった

実際使ったのは一回

でも回数に関係なく効力はこの戦争が終わるまでっていう約束だった』

ビ「はい…」

『でもね?私はこの国を必死に守ろうとするあなたたちを見てできることはしたいと思った

だからその腕輪の効力は残しておくわ』

ビ「え?」

『またこの国が危険に晒されたときあなたが呼べば私はいつ如何なる時でも助けに来ましょう

ただし使えるのはビビだけ

この国の国王様だろうと使えないわ

友達であるあなただから私は助けに来るの

それだけは覚えておいて?』

ビ「はい…はいっ!」

ビビは口を抑えて涙をぽろぽろと流す。

『それが言いたかっただけ

また会いに来てもいい?』

ベッドから立ち上がって窓枠に立つ。

ビ「もちろんです!!

いつでも待ってますから!」

『ありがとう

それじゃあまたね』

恋歌は未だに泣き続けるビビの頭を撫でてからその場を後にした。














『さてとそろそろ帰りますか

アラバスタがいい国になりますように…』
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