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夢現

第21章 アラバスタ


た「あなたは…」

海軍の側に降りると唯一気を失っていなかったたしぎが恋歌に気づいて刀を掴む。

『戦うことはお薦めしませんよ

私はあなたを傷つけるつもりはありませんから』

た「なぜこんなところにあなたが…」

『その台詞今日一日で何度言われたことか…

私がどこで何をしようといいでしょう?』

た「確かに…そうですね…」

なぜか元気のないたしぎに首を傾げる恋歌。

『どうかしましたか?』

た「気にしないでください

自分の無力さを痛感してるだけですから」

『無力さ?あなたは曹長でしょう?

それなりに強いのでは?』

た「そんな肩書き…所詮私には貫き通す"正義"などなかったということです」

『何があったのかはわかりませんがそんなに悲観することもないでしょう』

た「それはどういう…」

『あなたが今回弱さを感じて無力さを知ったのならそれを糧に強くなればいい

自分の"正義"とやらを貫き通すことのできるぐらいまで

ですが今回はあなたたちは敗北しました

もう今は麦わらとクロコダイルのどちらがこの国にとって悪なのかわかったはずです

ならば援護でもなんでも自分たちのできることをするのがあなたたちの仕事です

麦わら海賊団はこの国を救うために動いています


私は"正義"なんてわかりません

でもこの国を救いたいのは同じです』

恋歌はたしぎの足を治療ではなく完全に治した。

た「足が…!?」

『治った足でどう行動するかはあなた次第です』

恋歌は立ち上がるとウソップの合図が空にうち上がっているのを見た。

『では私は行かねばなりませんので』

た「待って!!」

たしぎが止めようとしたがそれより早く恋歌は消えてしまった。




た「私は…私にできることは…」
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