第21章 アラバスタ
空中から見て一番建物の崩壊が激しいところに行ってみると、そこにはMr.1とゾロがいた。
『(ゾロには助けはいらないかな…
助けたら怒られそうだし、血はいっぱい出てるけど)』
ボロボロなゾロだか、恐らく助けられることを喜びはしないだろうし、ゾロが負けることはないだろうと思い、近くで戦っているのを見かけたナミのところに行くことにした。
『(あれは戦ってるのかな?)』
ナミのところに来てみたはいいがナミは戦っているというより宴会芸を披露していた。
『えっと…一応加勢しに来たんですけど私不要でした?』
ナ「あっ!!あんたいいところに!」
自分の武器にキレているナミに恐る恐る声をかけると嬉しそうに振り返るナミ。
ナ「ちょっとこの紙読みたいから時間を稼いでほしいの!」
ナミが小さな紙を見せて頼んでくる。
『それはいいですけど倒さなくていいんですか?』
ナ「私もビビのためにできることはしたいの!!
あんたに頼ってばっかじゃ武器を作ってもらった意味がない!
だから時間稼ぎだけでいいわ」
『了解しました』
ナミは恋歌の返事を聞いて恋歌の背中に隠れて紙を読み始めた。
『ちょっと時間がほしいみたいなんで私がその間お相手しますけどどうしますか?』
ナミと話している間もなにもせずに見ていたミスダブルフィンガーに問いかける。
だが、ミスダブルフィンガーは肩を落として話始める。
ダ「あなた相手に私が勝てるとは思わないわ
敵にしていいことなんかひとつもない
そのお嬢ちゃんの時間稼ぎのためだけにいるのなら待つだけよ
私の今のターゲットはそこのお嬢ちゃんだけだから」
『そうですか』
ミスダブルフィンガーが恋歌を危険と見なしてナミが紙を読み終わるのを大人しく待つことにしたようだ。