第21章 アラバスタ
しかしダンスパウダーには落とし穴があったらしく、使用することによって隣の国の干ばつを招いてしまった。
そのことにより戦争が起こり、沢山の命が失われた。
それを知った政府がダンスパウダーの使用を禁止したのだ。
ビ「アラバスタではアルバーナでしか雨が降らないという異常気象の中そのダンスパウダーが発見されてしまったの」
ル「なんだビビ!!そりゃお前の父ちゃんがわりぃぞ!!」
ルフィはビビを指指してそう言ったがサンジに踵落としを連発されていた。
サ「ばか!嵌められたんだよ!
ビビちゃんのお父様がそんなことなさるか!!」
ビ「もちろん父にも身に覚えのない話だったわ
同じ頃宮殿内でもダンスパウダーが発見されてしまったから国民の不満は募るばかり」
ゾ「宮殿内にまで手が回ってたのか」
話ながら歩いているとひとつの道らしきものがあった。
サ「なんだいビビちゃん、この道は」
ビ「ここはかつてサンドラ川から町へと水を引き込むための運河があった場所よ
この運河も何者かの手で破壊された
運河まで失って緑の町は水を確保できなくなったわ
人々が祈るように待ち続けてもそれでも雨はいっこうに降らない
ダンスパウダーのせいで戦争は始まってしまった」
ゾ「全てクロコダイルの思惑通りか」
ビ「疲れきった人々は争いから逃れて、水を求めて他のオアシスへと去り町は打ち捨てられた
そして…
緑の町は枯れたわ」
悲しそうな顔をするビビにどれだけこの国を想っているのかがわかる。
そこに強い風が吹いてきた。
人の声のように聞こえる。
焦り出すクルーたちにエースとサボが落ち着いてただの風の音だと言う。
サボ「風使いの俺が言うんだから間違いないさ」
そして一際大きな風が吹いてビビのフードが捲れる。
ビ「町が…エルマルの町が泣いているようだわ…」
その後急に砂嵐が襲ってきた。
ナ「来るわ!」
エ「恋歌!こっち来い!」
恋歌はエースに腕を引っ張られて抱き締めてくれたため、風の影響を殆ど受けずに済んだ。
『ありがと』
エ「気にすんな」